【ざっくり総括】4人の気持ちを一つに!SSSS.DYNAZENON!!
「SSSS.DYNAZENON」全12話、毎週本当に楽しかった!
前作「SSSS.GRIDMAN」がこれ以上ない位きれいな終わり方をしていたので「これの続編なんて作れるのか...?」とか思っていたけど杞憂でした、メチャクチャ面白かったです。来週から金曜深夜の楽しみも無くなると思うとダイナゼノンロスになりそうで怖い。
あるネット記事のインタビューでの雨宮哲監督のコメントがとても印象に残っている。
ーーーダイナドラゴン単体で「SSSS.GRIDMAN」と同じように面白いものをつくれるかが次のチャレンジだねとなったんです。
グリッドマンがパソコンにぽんっと映って話しかけてくるという、いちばん面白い部分が使えないし、アカネもいない。牛丼屋に入って白飯を出されたけれど、なんとか美味しいと言わせてみせようというところからのスタートでした。
引用元
雨宮哲監督の「SSSS.GRIDMAN」制作スタイルと“白飯”からはじまった「SSSS.DYNAZENON」 : ニュース - アニメハック
SSSS.GRIDMANの世界観を元に、SSSS.DYNAZENONとして新しい物を作る。
改めてSSSS.GRIDMANを見直しながら本作と見比べてみると、雨宮監督の試みは大成功だったのではないだろうか。
今回はSSSS.GRIDMANと見比べながら感じたSSSS.DYNAZENONの魅力をまとめていこうと思う。
・やっぱり合体がすき!!!
男の子は合体が好きだ。
というか嫌いな男子っているのだろうか。いたら挙手して欲しい。先生怒らないから。
ダイナゼノンはとにかく合体がアツい!
グリッドマンでもアシストウェポンとの合体はあったものの、本作はグリッドマン以上の合体・変形を1クール12話という短いスパンの中でこれでもかと見せつけてくる。
4機のメカからダイナゼノンへの合体、そしてダイナレックスへの変形。ダイナソルジャーと各メカのコンバイン。グリッドナイト、ゴルドバーンとの合体...
魂が熱くなるような合体シーンの数々に脳汁が溢れて止まらない。「ダーイナゼノーン‼︎」と勇ましく流れるコーラス付きのBGMは僕の脳内洪水警報の代わりだった。
番組放送中にDX玩具をリリースするのもニクい。深夜アニメなのにニチアサさながらの玩具CMが流れた時は思わず「買゛っ゛て゛ーーー!!!」と駄々をこねたくなった。一人暮らしなのに。
DXダイナゼノン、本気で買おうか悩んだけど一月分の食費と同じ値段だったんで諦めた...。価格設定は大人向けなんだね、コンチクショウ。
・キャラクターが織りなす群像劇!!
本作は4機のメカを操るキャラクターに物語のスポットが当てられているのも大きなポイントだ。
SSSS.GRIDMANでは“世界の危機”に裕太たちグリッドマン同盟が立ち向かっていく物語がストーリーの本筋だった。一方、SSSS.DYNAZENONでは各キャラクターの物語が群像劇のように展開されていく。
“怪獣使い”を名乗るガウマ、バイトに勤しむ高校生の蓬、姉の死の真相を密かに追い続けている夢芽、ニートで従兄弟のちせと実家暮らしの暦。
彼らは本当に「たまたまそこに居合わせた」という理由だけでダイナゼノンに乗ることになる。
もちろん「コイツ動くぞ!!」みたいなノリでダイナゼノンを操れるわけもなく、操縦訓練シーンは頻繁に描かれている。SSSS.DYNAZENONの世界において彼等はあくまで一般人だ。
BGMもなく、間延びした会話を中心に流れる日常シーンは、声優さんの誇張しすぎない演技も相まって自然な空気感が終始流れる。そんな日常シーンの中に伏線がいくつも散りばめられ、伏線が回収されて彼等の過去やトラウマが明らかになっていく度に、各キャラクターの物語にグッと惹かれていく。
各キャラクターの物語がバラバラのまま並存し、時に交わりながら進んでいく物語は、本作でしか味わえない面白さがあった。
・次回作にも期待!!
「電光超人グリッドマン」という“白飯”の土台の上に何をのせるかによって全く違う味が出ることを今作で痛感した。SSSS.GRIDMANが牛肉ならSSSS.DYNAZENONはネギ塩牛カルビといった具合に。
現在グリッドマンはGRIDMAN UNIVERSEというメディアミックスプロジェクトを展開している。本作もそのうちの一つだ。
最終回でチラッとだけ見えた「GRIDMAN×DYNAZENON」も含め、GRIDMAN UNIVERSEが今後どんな味を出してくるのか、舌なめずりをしながら全力で期待したい!